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【不定期開催】アマチュア指揮者の小噺~楽譜の読み方編~

皆さんこんにちは!先日のBBSでは銀髪になって指揮を振っていたはぁたんです!!

演奏会丸々1つ振るというのは初めてのことだったんですが、何とか無事終えられてほっとしてましたね…拙いアマチュア指揮者についてきてくれたウインドのみんなに感謝感謝です!!!(人”▽`)

ということでBBSが終わった今、秦野ウインドでは11月の定期演奏会に向けて選曲と練習に励んでいるところです!!いやぁ初見は得手不得手が大きく分かれる…指揮者からすれば、同時に追う楽譜1つのくせにそんなに苦しむなよ、、と思ってしまうのですがまあそれは置いといて、、、ここからは音楽歴10数年のひよっこ指揮者がどのように音楽に向き合ってるかつらつら書いてみました

楽譜を読むうえで重要になってくるのは、“リズム”と“音程”の2要素です。音程を読むのはほとんど時間の問題で、自分のパート譜を読むのは慣れの問題なのかなと思ってます。一方でスコア上で様々なパート譜を一気に見るときにはコツが必要です。

図1 主な楽器のその楽譜の移調先

吹奏楽に使われる楽譜は主にinC, inB♭,inF, inE♭,inC(ヘ音)の5種類です。これらを一気に読むのに必要なことは、基準音をしっかりと覚えることです。上図にあるように、それぞれのB♭の位置とドに対応する実音を覚えておけば、そこから数えて音程を決められます。ここからは慣れです。コード解析(この話もいずれしたいが)などスコアを読む機会を増やして読めるまで練習しましょう。

図2 主な移調譜の基準音

演奏者がより苦しむのはリズムを読むことです。多くの曲をこなすことで“知っている”リズムパターンを増やすことができ、何となくうまく吹けるようになるでしょう。しかし、それに頼り切っていると初めて見るリズムに対応できなくなる―何なら今まで吹けていたリズムすらも一度わからなくなったらもう吹けなくなってしまう―そんなことになるかもしれません。。

そこで大事になるのが“分割”という考え方です。楽譜を読むときにはどうしてもフレーズ単位に目が行ってしまいます。もちろんフレーズをつかむことも大事なことですが、細かいリズムを正しく演奏するのにはあまり向いていません。

では具体的な方法論に移りましょう。初めに大雑把な分割について。これは無意識のうちにしている人が多いと思います。例えば4/4を考えましょう。このとき1小節は4拍ですが、これは2拍+2拍に分割できます。というかほとんどの楽譜はそのように書かれています。いわゆる3-3-2のリズムを付点8分+16分と8分のタイ+8分と読む人は少なく、無意識のうちに2拍(16分8個)を3₊3₊2と捉えて演奏しています。

他にも、2/2でとるような楽譜は、拍の捉え方を半分にして、つまり4分を8分のようにとらえたり、付点4分+8分を付点16分+8分のようにとらえたり、6/8は8分を3連ととらえたりすることで、拍をとらえやすくなるでしょう。

図3 3₊3₊2の分割と宝島のキメの分割

これでとらえられないリズムを読むときは、最小単位への分割をします。つまり、そのリズムの中で一番短い音符の長さでカウントします。3+3+2なら16分音符を数えながら「タツツタツツタツ」と読むのです。これは特にタイが含まれるリズムパターンに有効です。

BBSで演奏した“追憶のテーマ”に出てくるリズムパターンで次のようなものがあります。1拍目が休符だったり、3,4拍目のリズムが複雑だったりと一見吹きづらく見えますが、きちんと2拍ずつに分割して、(特に3,4拍目を)16分に分割すれば何となくリズムの形が見えてくるのではないでしょうか。

図4 追憶のリズムパターン

今回は機械的な楽譜の読み方の基礎をさらってみました!自分がいつもやっていることを言語化するって難しいですね…でも、これで改めて自分の中で見つめなおすことができてよかったです!!折を見て第二回、第三回と続いていければなと思ってます!次回は音楽的な楽譜の読み方について書こうかな、、(メモメモ)

ということで今日はここまで!!アマチュア指揮者、はぁたんでした!!!